雨に唄えば
大分前にTVで"Baby I'm A Fool"のPVを見て以来気になっていたMelody Gardot、最初はパツキンにデカグラサンが一見セレブ様でござい、エセParis Hiltonか?と訝しんだのも束の間、実は10代の終わりに遭った交通事故の後遺症で、サングラスが手放せなくなった事をインタビューで知りました。
そんな彼女の最新作"My One and Only Thrill"は、老舗Verveからのリリースという事もあり、巷じゃジャズとしてカテゴライズされている嫌いがありますが、聴いてみるとむしろトラッドな魅力が際立つ大人の為のスタンダード・ミュージックと呼ぶのが相応しい。
弱冠23才にして、この落ち着いた歌いっぷりと、達観したが如きシンプルな音作り、前述の交通事故で受けたダメージから自身を立ち直らせる為の癒しの手段として始めたのが音楽だったそうで、とてもそんな短いキャリアの中で積み重ねてきたものとは信じられませぬ。
アルバム全体の静謐なトーンと、そこはかとなくキッチュに澄み渡った彼女の歌声、この感じはどこかで聴いた事があると思い当たったのがFairground Attractionでした。
空模様も気分も沈みがちなこの季節、雨がそぼ降るちょっと肌寒い夜のBGMにするのもステキです。
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