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新版NEOレトロ講座 Vol.104 Kraftwerkの巻

遂に神を語る時がやって来…いやいや、そんな滅相にもありませんで、今回採り上げるのは1991年にリリースされたリミックス・アルバム(?)"The Mix"

80年代を通じてYMOをはじめとするテクノ/エレポップ・フォロワーの激しい追撃を受け、アルバムとしては前作に当たる1987年の"Electric Cafe"では、サンプラーやFM音源といった新世代のツールを彼ららしく使いこなすまでに至らなかった感もあり(それは"Techno Pop"と銘打った原型作がお蔵入りになった事からも明らか)、いささか手詰まりになりつつあるんじゃないかというファンの不安をある意味予想外のアプローチで払拭したのが本作品。

勿論、背景にはデトロイト・テクノの台頭に代表されるハウス界からのエールに応えるが如く、過去の作品を題材に自ら人間解体してみせた手腕には唸らされるものがあります。
思えば、70年代末頃から、アメリカの黒人音楽家からの羨望を集め続け(その極致がAfrika Banbaataの"Planet Rock"である事は論を待たず)、時代が漸く追いついたかと思ったその瞬間、トレンドを逆手にとって返してきた事に、ピュアなファンは嘆き、斜視気味のテクノ愛好家達は複雑な気分で見守った事でしょう。

まあそんな能書きはともかく、ここに収められた11の楽曲の再構成は、恐らく誰もの期待を上回る成功を見せていて、その証拠に何曲かは90年代後半以降再び活発になっていく彼らのライヴ活動におけるアレンジメントのデフォルト値になっていきます。
個人的には"Autobahn"がたかだか9分余りの短さに省略されてしまった事に、時代の軽さを痛感せざるを得ませんでしたが、特に"Computer World"収録曲のアップデートぶりには違和感なく入り込めたのが意外でもあったのを憶えてます。

このアルバムで唯一ケチをつけるとすれば、"Radioactivity"がいつの間にか立派な反核ソングに変質してしまっている事で、それは今に続く彼らのステージに於いても繰り返されている(しかもオーディエンスが最も盛り上がる瞬間でもある)ワケですが、戦後の米ソ冷戦時代を通じてひたすら客観を貫いてきた彼らの原像に触れてみたい方は、こちらのビデオをご覧下さい(やっぱ「放射能」の方がシックリくるな~(^^;)。

Themix

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新版NEOレトロ講座 Vol.103 Jocelyn Brownの巻

その圧倒的な歌唱力で世界中のDJ達から引く手数多のディーヴァと言えばJocelyn Brownその人をおいて他にありませんが、意外にも自己名義の作品としては"Somebody Elese's Guy"だけが傑出した存在になってんなという印象は拭えません。

1999年、早いもんで今から10年前にリリースされたこの決定盤ベスト"The Hits"でも、収録曲の多くはTodd TerryやMAWといった東海岸のハウスDJとのコラボレーションだったりするワケで、ヴォーカリストとしての才覚がソロ・アーティストとしての成功にとって、必ずしも十分条件ではない事を思い知らされたりしちゃいます。

勿論Incognito復活の立役者となった"Always There"での熱唱ぶりや、Karma Sutra(最近何かと話題w)の"Happiness"なんてのも懐かし。

彼女の音楽的ルーツはご多分に漏れずゴスペルで、ポップ・ミュージックの世界に足を踏み入れたのはInner LifeのヴォーカリストとしてSalsoulを代表する歌姫の座に君臨した後も、ダンス・ミュージック界の王道を歩みつつ、ディズニー映画「ヘラクレス」の挿入歌"Gospel Truth"では見事な原点回帰も魅せてくれていて、この十手観音ぶりが却って器用貧乏の証なのかも知れませぬ。

Thehits

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ペガッサの悲劇

80年代末の「泉麻人のウルトラ倶楽部」以来久々に、BS11でウルトラセブンのシリーズ全編を毎週末堪能してるワケですが、遂に堪らなくなりサントラCDを購入。

思えば大学時代に同じく円谷ヲタだったサークルの先輩から借りたLP盤サントラをダビングしたカセットなら持っているものの、それ迄のサントラには収録されていなかった未発表蔵出し音源を加えて2006年に再発された「ウルトラサウンド殿堂シリーズ」を迷わずチョイスw

とにもかくにも子供向け特撮番組の劇伴とは思えない冬木透によるスコアは、そのテンション溢れる和声の使い方と斬新な編曲手法等、現代音楽として聴いても決して違和感のない相当に高度なものであるのは間違いありません。
個人的に特に好きなのが、「宇宙」で聴く事の出来る宇宙空間都市ペガッサを表現したトラック。
自らが住む惑星の軌道を変える事すら出来ない地球文明の低さに絶望したペガッサ星人が、地球への避難の呼びかけにも応じず沈黙を守り、結局は宇宙の藻屑と消えてしまう、あの印象的なシーン(「ダーク・ゾーン」より)を想い起こして胸が締め付けられてしまうのは私だけではありますまいて。

そんな逸話からも想像出来る様に、実は劇中の選曲は冬木氏自らが手がけたそうで、まるでその情景に合わせて曲を作ったとしか思えないシーンに度々出くわすのも道理です。
更に凄いのは、特定のエピソードの為だけに書き下ろされた曲が存在する事で、例えば「セブン暗殺計画」でガッツ星人がセブンの戦闘能力を調査分析するシーンに使われたパーカッシヴなサウンドは、もはやアヴァンギャルドの領域。

初放送が1967年、戦後20年以上が経っていたとは言え、未だ戦前の価値観も日本社会のあちこちに引きずっていたであろう事が、妙に行軍曲調の「クラタとキリヤマ」なんかに色濃く感じられるのも興味深い点。
かと思えば、「ULTRA SEVEN」みたいな如何にも60sなイカした挿入歌があったりして、こちらは脳内無限ループ必至(^^;

それにしても不可思議なのは、新たに蔵出しされたと思しき曲だけがステレオで収録されている点で、実は既存音源についても元の録音はステレオなんじゃーないかと邪推。
そんなマスターが現存してるのなら全編ステレオでリマスター再発してくれませんかのぅ。

Ultraseven

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新版NEOレトロ講座 Vol.102 Relishの巻

所謂J-Wave的な洋楽の聴き方が日本に定着して20年余り、それ以前の80年代迄との一番の違いは、日本(東京?)でやたらウケるアーティストや曲がちらほらと出てきた事ではないかと思うんでありまする。
それも、70年代の様に「ミュージック・ライフ」を読んだ女子ファンを中心にアイドル的人気で盛り上がるんではなく、オサレなイメージ先行だったり、はたまた音楽的に評価されてというパターンもあり、日本のリスナーの聴き方も成熟してきたって事で。

そんな意味では、ちょっと違うかも知れませんが、このアイルランド出身のバンドRelishの2001年作"Wildflowers"もミョーにこの国で盛り上がった感がありました。

シングル"You I'm Thinking Of"を初めて聴いた時は、新譜じゃなくて知られざるフリーソウル・クラシックかと勘違いした位、21世紀に出てきたとは思えないエヴァーグリーンな魅力を湛えた彼らの音、J-Waveらしいコスモポリタン・ヒットに相応しいとはこの事でい。

ちょいレニクラ風のルックスを持つPapenfus兄弟はライターとしてもパフォーマーとしても相当な実力で、U2やPaul Wellerが絶賛したというのも頷けます。
アルバム全体の印象は、ゴスペルやサザンロックの様なアメリカ音楽の影響を受けつつも、そこに英国的な陰影を加味してうまく奥行きを出しているねぃといった感じで、ハッキリ言って相当レベル高いです。
実は彼らアイルランドの前は南アフリカに住んでたそうで、北国の陰鬱なイメージが薄い理由はそんなところにもあるの鴨。
因みに日本盤はボートラ収録の代わりに曲順が変更されてて推奨出来ませんw

それにしても翌年出したセカンドは殆ど話題になる事もなく、一発屋として消えたかと思いきや、実はインディーズでしぶとく活動、今年に入って新作もリリースしていたとは知らなんだ。
で何が理由か分かりませんが、iTunesをはじめ配信はされてないわCDは廃盤だわPVはネット上探しても見つからないわで、どーやって聴けっちゅーねん(--;

とゆーワケで唯一発見した"Rainbow Zephyr"のPVをどーぞ。

Wildflowers

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新版NEOレトロ講座 Vol.101 Curtis Mayfieldの巻

NEOレトロでCurtis?だなんて採り上げるのも烏滸がましいってもんです。
ましてや自分に語るだけの資格も度量もあるとは思えん。

でも久々に聴き返してみた、Free Soulからリリースの2枚組ベスト"The Classic of Curtis Mayfield"には、やはり珠玉の作品ばかりが詰め込まれていて、息が止まりそうになったのでありまする。

彼の名前を初めて知ったのは確か、The Jamのミニアルバム"Surrender"に収録されていた"Move On Up"のカヴァーを聴いた時だったかと。原曲は日テレ「ナイナイサイズ」のオープニングに使われていて日曜夜の憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれたのも記憶に新しいっすよね(?)

この2枚組コンピの選曲は勿論橋本総帥、ただ単純にオリジナル音源だけを並べるのではなく、曲毎に選曲者がベストテイクだと思うヴァージョンを丁寧に選別しているのがFree Soulらしい。
当然Curtisの名曲群は漏れなくカヴァーされてるんですが、"Give Me Your Love"、"Freddie's Dead"は当たり前として個人的フェイヴァリットである"Back To The World"や後期のメロウ"You're So Good To Me"で締まるDisc 1だけでもカナーリ満腹状態。

続いてライヴ音源からスタートするDisc 2は、Impressions時代の傑作"People Get Ready"、山達「あまく危険な香り」のモチーフとなったのは明らかな(んだけど本人は否定してる)"Trippin' Out"、そしてこれまたステキすぎるミディアム"Never Stop Loving Me"で幕を閉じるんであります。

当然の事ながら全編紹介なんて逆立ちしても出来ないんで、最後にCurtisと言えばコレって人も多いであろう"Superfly"で週末の宵のひとときをお過ごし下さい。

Curtismayfield

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ヴェルター湖のひみつ

オーストリア南部の避暑地として著名(らしい)なヴェルター湖を舞台に毎年開かれている(らしい)GTIミーティング、嘗ては650psのW12をミッドに押し込んだGolf W12-650や、去年はニュル24時間仕様Scirocco GT24なんかがお披露目されてきましたが、今年は不景気なせいか割と現実路線で攻めてきました。

先ずはGolf GTI Wörtetsee 09とPolo Wörtetsee 09の2台。
前者はMk6 GTIの特別仕様で、主に内外装のコスメティック・チューンといった趣。
そして後者は、来年の登場がウワサされる新Polo GTIのプレビュー的な位置づけなんでしょうか。
本国の特設サイト見ると、ソニエリのGTIケータイやチェック柄のチャイルドシートなんかも出てて楽しげ。独語で意味不明でつが(^^;

更にダメ押しとばかりに忽然と発表されたScirocco R、長らく"R20T"だと言われてきましたが、エンジンを示す記号は廃された模様。
Mk5 GTIのエンジンをチューンして260psという事で、これはS3と同じ心臓なんすかね?
因みに4 MOTIONではないらしく、ちょいビミョーか…

最後は新顔のGolf Variant、これを見るとMk6ってやっぱ実質フェイスリフトに毛が生えた様なもんだって改めて痛感。
にしてもディスコンでしばらく欠番だっていうVW新宿情報はインチキって事ですか。
あるいは日本には入ってこないとか…以前はあんなに走ってたワゴンも5代目になってからさっぱり影が薄くなってましたからねぃ。
でもこの調子だとJettaもTouranもMk6顔になるのは時間の問題かと。

Gtiworthersee_a

Gtiworthersee_c

Poloworthersee_a

Poloworthersee_c

Sciroccor_a

Sciroccor_b

Sciroccor_c

Golfvariant

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こなさんみんばんは

今何かと話題集中の神戸、連休中しっかり訪問した事は報告済みですが、今んとこ発症してないんで時効っすよね?(^^;

ポートアイランドのフリマで購入したもう1枚がぬわんとスネークマンショー、それもアルファ時代に初CD化された「急いで口で吸え!」「死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!」の2枚組というレア物(?)

まあ今更何を語るかという位の名作なワケです。
「急いで~」が発売されたのは確か、怒濤のYMOブームも明けて、"BGM"のリリースを1ヶ月後に控えた1981年の2月の事だったかと記憶。
実は小学生の頃寝床に忍ばせたポケットラジオで聴いていたTBSの深夜放送で「スネークマン」の存在は幼心に存じておりました(実家にエアチェックしたカセットありw)。
それが突然YMO繋がりで世間一般の知るところになったのには、正直クリビツしつつ困惑したのを憶えてます。

そんな能書きはともかく、ここに収められたギャグと音楽の数々の素晴らしさ、と言うと月並み過ぎて自分の文章力の無さを呪うしかありませんが、30年近く経った今、ぎゅうぎゅう詰めの山手線車中で聴き直しても思わず顔を歪めながら抱腹してしまうこの苦しみと言ったら(爆)

Paul McCartney来日時の大麻所持事件をネタにした「盗聴エディ」から「はい、菊池です」への流れ、間に挟まるシナロケ「レモンティー」が実はYardbirdsの"Train Kept A Rollin'"のパクリだと後年知ったのはちょっとショックでした。
当時一番のお気にだった"STOP THE NEW-WAVE"で聴けるTHE SPOILの超イカしたパンク・ジャズ・サウンド、細野高橋のリズムセクションにプラスチックスのフロント3人が絡むという夢のキャスティング「黄金のクラップヘッズ」は竹の子族ご用達(?)、他にも加藤和彦が覆面被ってムーンライダーズと共演する「メケ・メケ」や今は亡きKlaus Nomi(当時イシバシ楽器の広告にも出現)まで、音楽的な価値という意味でも全く無視出来ないアルバムになっておりまする。

「咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー」は日本初のラップ・レコードであるという説に異を唱える向きは少ないと思いますが、小林克也のWolfman JackばりのMCは、最近の円熟味溢れる姿からはちょっと想像するのが難しい位忘れてました。

それにしても、「正義と真実」でちり紙交換屋が宣う科白「これからの日本は益々高齢化して~」だの「これからの日本は深刻な省エネ問題を抱え~」だの、これはある種の黙示録だったのではないかとの思いを禁じ得ません。
因みにジャケットのイラストはトシちゃん。

あーもうダメ、Disc 2に辿り着きません…orz
ついでにあの「た○壺小僧」を収録した「海賊盤」と「ピテカントロプスの逆襲」もヨロシク、そこんとこヨロシク。

Isoidekuchidesue

Shinunowaiyada

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Bass! How low can you go?

Nile Rodgersと共にChicの大黒柱だった故Bernard Edwardsが残した唯一のソロ・アルバム"Glad To Be Here"が久々に再発されたとの報を受け、思わず手に取ってみた初夏の候。

リリースは1983年、という事は、Chicも全盛期を過ぎて音作りの方向性をあれこれ模索していた頃、と同時に他アーティストのプロデューサー業も忙しくなってきた時期とも重なるワケですが、ここで聴けるのは意外にもリラックスした雰囲気のコンテンポラリーなブラック・ミュージック。

参加しているパーソネルはChic仲間のNile RodgersにTony Thompson(この人も亡くなってますねぃ…合掌)に、ヴォーカルは本人に加えてInner Life解散直後でソロキャリアを踏み出す前のJocelyn Brownが!

初っ端は結構エレクトロ風味のファンク、でも決して重くなり過ぎる事なく、ソロだからと言って妙にChicとは異なるベクトルを打ち出したりせずに、楽しみながら演ってるのが分かるほのぼのとした小品になってます。何せ収録時間30分ちょいなんで、アルバムコンセプトもよく分かりまへん(^^;
と言いつつ、Bernard Edwardsならではのブイブイ言わせたベースラインが堪能出来るのは保証済み。

どちらかというと、このソロ作よりも後年のPower Stationなんかの方が作品としての印象は強かったりしますが、彼がプロデュースを手がけたものとして個人的にハズせないのが、ABCの1987年作"Alphabet City"、中に収められた"The Night You Murdered Love"は、正に往年のChicサウンドを80年代風ブルーアイドソウルで調理し直したと言うのが相応しい極楽舞踏音楽と言えましょう。

Gladtobehere

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新版NEOレトロ講座 Vol.100 Thomas Dolbyの巻

記念すべき100回目はThomas Dolbyの1988年作"Aliens Ate My Buick"

元々Lene Lovichバンドのキーボーディストとして頭角を現し("New Toy"はサイコー)、ファーストアルバム"The Golden Age of Wireless"では英国人らしくアカデミックなエレポップを聴かせつつ、翌83年には"She Blinded Mw With Science"で折からのブリティッシュ・インヴェイジョンの流れにまんまと乗っかってUSでもブレイク、かと思えば2ndの"Flat Earth"では突然内省的かつ自己中心的な引き籠もりサウンドに埋もれてみたり、3枚目のソロ・アルバムである本作迄の間には、坂本龍一と共演した"Field Work"のPVで"Taxi Driver"のデニーロよろしくモヒカン頭の偏執狂を演じてみせたりと、さすがマッド・サイエンティストの異名を取るだけの事はある逸材。

先行シングルの"May The Cube Be With You"で迎えたゲストがGeorge Clintonだった事からも明らかな通り、初期作品で支配的だったPPG WAVEによるどことなく木訥としたシンセ・サウンドは影を潜め、前作から垣間見えていたファンク指向(回帰?)が顕著な音作りとなっております。
Lost Toy Peopleと銘打った新バンドによる演奏に打ち込みとサンプリングが絶妙なブレンド具合を示していて、一見地味な作品と捉えられがちですが、これまた一筋縄ではいきませぬ。

シングルカットされた"Airhead"や"Hot Sauce"なんかはUSチャート狙いすぎの嫌いもありますが、アルバムトラックはどれも味わい深い名曲揃い。
個人的には"Budapest By Blimp"の飛び抜けた静謐さに心を打たれますが、人を食った様な「宇宙戦争」(旧作の方ね)ネタのスリーブデザインとのギャップはどーなの?(^^;

Aliensatemybuick

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新版NEOレトロ講座 Vol.99 Rei Harakamiの巻

90年代後半、ケン・イシイやキャプテン・ファンク、コフュージョンなんかを輩出した日本のテクノ・レーベルにSublimeてのがあった事を憶えている方もいらっしゃるでしょう。
大学時代の後輩が手伝いをしてた関係でよくサンプル盤を貰ってまして、そんなある日遭遇したのがRei Harakami。

当時は京都在住のシンセシストというだけで、その正体は謎に包まれてた印象強く、おまけに彼の紡ぎ出す音がこれまた不可思議なエレクトロ・ダブ風味のインストゥルメンタル・テクノ。
この"opa*q"は2枚目のアルバムで、"300ml"をラジオか何かで聴いたのが買ったきっかけだったと記憶。

とにかく何をやってもRei Harakamiにしか聴こえないピッチベンドぶりぶりのエレピ系の音色と超独特な和声、彼がやったGREAT 3 "Bee"のリミックスなんか原形とどめてなかったもんなぁ(^^;

そんなHarakamiワールドは今もって不変なワケですが、彼がリメイクを手がけた細野さんの「終わりの季節」は、矢野顕子も「オーエスオーエス」のボーナスディスクでカヴァーしていたという偶然(?)が、ヤノカミに繋がったんじゃないかなーと推察するのは漏れだけじゃないっすよね?

Opaq

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新版NEOレトロ講座 Vol.98 高橋幸宏の巻

一般的に高橋幸宏の全盛期と思われているYENレーベル期の後、レコード会社を移籍して設立した新レーベルTENTの第一弾として、1985年初冬にリリースされたのがこの"Once A Fool"というアルバム。

前々作の「薔薇色の明日」辺りからメインになってきた日本語詞の扱いも随分こなれたものになり、もはやユキヒロより幸宏と書いた方がしっくり来る様になった頃です。
YEN時代は、当時の英国音楽界のトレンドをしっかりフォローしつつ、YMOとはまたひと味異なる世界観を醸し出していた彼の音楽ですが、一方では、如何に洋楽ぽく聴かせるか的に肩肘張ってた様にも(今となっては)思えたりします。

確かこのアルバムからカシオがテクニカルサポートについた関係で、シンセもPD音源(そんなんあったな~(^^;)のCZが全面的にフィーチュアされてました。
同じ頃ヤマハと組んでDXを使ってた坂本龍一を意識してた様な気もしなくはない(^^;

当時は浪人やってた頃で、受験本番まで3ヶ月を切ったってのになかなか机に向かう気にならず、そんなどこにもぶつけようのない焦燥に、この作品の持つ叙情的な手触りが妙にしっくり来てよく聴いてたもんです。

「冬のシルエット」は、彼独特の歌い回しと後半出てくる矢口博康のサックス・ソロが、正に和製Roxyの世界。
「仕事を終えたぼくたちは」の作詞は矢野顕子で、「ぼくのルノー見つけたら」なんて一節が出てきて当時彼はR4に乗ってたの思い出しました(因みに細野さんはスッドに乗ってた!)。

その他、幸宏のアルバムではお約束の洋楽カヴァーはTodd Rundgrenの"I Saw The Light"も出色の出来ですが、何と言ってもトドメを刺されるのは「昆虫記」。
作曲が細野晴臣、作詞は吉田美奈子という作家陣の壮烈さもさる事ながら、この音世界は正に「ファム・ファタール」の80年代的再構成と呼ぶに相応しいんですが、当時はそんな事全く気づかんかった…
初夏から梅雨に移り変わる今頃の季節、ちょっと肌寒いけど乾いた風が心地良い夜のサウンドトラックに是非。

Onceafool

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未来派野郎

何だかんだでいつまで経っても発表されない147後継機、今までは149だと言われてましたが、ここに来てアルファは数字のモデル名を全面廃止するらしく、正式名称はMilanoになりそうとのウワサ。

英Carのスクープ記事によれば、発表は今年のフランクフルト、もしくは来年のジュネーヴまでお預けだそうで。
おまけに現行ブラーヴォ/デルタベースというのは公然の秘密だった筈なのに、この記事を読むとプラットフォーム(というのは10年前の言い方でこれからは「アーキテクチュア」だそうw)は新規のものを採用、次期159(こちらはGiuliaになるとか)にも採用されるとの驚きの記述が。

予想イラストを見る限りは以前からのスクープ画像と大きく隔たったビジュアルではないものの、シャシーがおニューというのは初耳で興味深いところでし。
そうであれば、これ程に遅れているというのも肯けなくはないけれど、発表を来年にずらすのは単に今年度の財政が厳しくて経費抑制したいだけとの説もあり。まあクライスラーもオペルも買わなきゃならんみたいですから(^^;

それにしても、昨今の世相に真っ向から反旗を翻すかの如きこのグッド・ルッキングぶりは、「機銃掃射をも圧倒するかのように咆哮する自動車は、サモトラケのニケよりも美しい」という未来主義創立宣言の言葉を想い起こさせます。
そう言われてみると、ぬわんと今年は未来派生誕90周年ではないかっっ

Alfamilano_2

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ファンキヰなズージャ

四国に向かう途中立ち寄った神戸、ポートアイランドのフリマで値切って手に入れたのがIncognito幻の(?)デビューアルバム"Jazz Funk"であります。

1981年にリリースされたこのアルバム、後のアシッドジャズ・ブームに乗って大ブレイクした彼らのルーツとも言える作品。
80年代初頭、英国で盛り上がったジャズファンク・ムーヴメントの一翼を担っていた筈なのに、当時はIncognitoなんて名前を聞いた記憶がさっぱりありませんが何か?

その証拠に本作リリース後、Giles Petersonの目に留まってTalkin' Loudから再デビュー、Jocelyn Brownをヴォーカルに迎えた"Always There"(勿論Ronny Lawsのカヴァー)で華々しい復活を遂げるまで、彼らの名前は英国音楽界から抹消されかかっていた様なもんで。

にしても、Talkin' Loud→Domeと今に至るキャッチーな歌モノ系ジャズファンク的な音作りに比べると、このファーストで聴ける演奏は良くも悪くも往年のクロスオーヴァー~フュージョンのテイストが濃厚。
ヴォーカルも数曲にしかフィーチュアされてませんが、かと言ってテクニック至上主義に陥る事も無く、絶妙なセンスのアレンジが光る優れたインストゥルメンタル・サウンドが楽しめる好盤。

この中ではダンス・クラシック"Parisienne Girl"が一番有名だと思いますが、"Summer's Ended"とか"Sunburn"とか、夏が近づくとBlueyのあの暑苦しい顔が思い浮かんでくるのは致し方ないところかと(^^;

Jazzfunk

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BBS雑感(グランドツーリング編)

折角の黄金週間8連休、高速¥1000乗り放題じゃ身動き取れない(^^;んで、わざわざ平日出発&帰路はフェリーという天の邪鬼ツアーを敢行。
6日間で東京→神戸→愛媛→徳島→東京、走破距離はちょうど1,000kmと相成った次第。

おかげで2日めの神戸脱出時以外は渋滞に遭遇する事もなく、GTIは相変わらずの快足ぶりで、燃費も12km/L台後半をコンスタントにマーク。
高速代は締めて往復¥11,000ですた。やっぱ安かったでんな。

BBSに履き替えて初めての高速走行だったワケですが、特段問題があるワケもなく…てか、スタッドレスじゃなくなってQレンジの呪縛を逃れられたのが嬉しくてホイールの違いまで気が回らなかったのが正直なところw

今回は宿泊先の駐車場が全て立体だったせいで、トレイに載せる時は気を遣いますた。
特に古いタワーパーキングはハッキリ言ってヤバイっす。取り敢えず無傷だったのは奇跡としか思えませぬ(^^;
次回から泊まる時は駐車場平面の宿選ばないと…

にしても、帰りはフェリーのデッキで初夏の陽光を浴びながらチルアウトする予定だったのが、折から太平洋沖で発達した低気圧と並行移動するハメに陥り、半日以上客室の床に伏せる結果に。
昔大学のサークルの後輩がドーバー海峡を渡るホバークラフトで酔死寸前になった体験談を聞かせてくれましたが、まさか自分が同じ目に遭うとは思わなんだ(トホホ)

Img_3735

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新版NEOレトロ講座 Vol.97 MUROの巻

嘗て90年代後半、東京の土曜深夜を彩った伝説のヒップホップ・プラグラム"Da Cypher" on J-WAVE。
メインMCはRIKO、週替わりで登場するDJはWATARAI、MASTERKEY、そして御大MUROといった面々。
これもよくMDにエアチェックして、週明け通勤電車に揺られながら聴いてたもんな(^^;

この番組とのタイアップで98年末にリリースされたMUROの手になるミックスCDが、今回ご紹介する"70 Minutes Of Funk"でありまする。

音源はユニバーサル系列のものを中心に、ヒップホップというよりは当時の比較的メインストリームのソウル/R&Bも鏤められていて、結構聴きやすい構成になってます。
と言いつつもそこはMURO、Malcolmの"World Famous"に幻の"Buffalo Love"を繋いだかと思いきや、Norman CookによるJB "Payback Mix"からEric B & Rakim "I Know You Got Soul"のアルバム・ヴァージョン、そして同曲の7"ミックスでネタ使いされてた本家Jackson 5の"I Want You Back"へと畳み掛ける中盤は、聴く人が聴けば鳥肌が立つ程の深み。

もはや勢いが止まらなくなったのか、ここからエンディングに至るクライマックスは、Thelma Houstonの名曲"Saturday Night Sunday Morning"、Temptations "Treat Her Like A Lady"と来ておいて、オーラスを飾るのはBNH "You Are The Universe"というところが何とも意表を突いててニヤリとさせられます。

折角MUROを採り上げるなら、Microphone Pagerや後のソロ作品に触れないと勿体ない気もしますが、DJとしての技量、テクニックという意味ではないセレクターとしての才覚に触れられる貴重な1枚と言えましょう。
そう、彼の異名はKing of Diggin'だという事をお忘れなく(^^;

70minitesoffunk

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