快楽円蓋別館のご案内

Gachael's Pleasure Dome Annex is here.

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公団の恐るべき子供(直訳)

過日久々に立ち寄ったリンドバーグ本店の店頭に平積みされてて目を惹いたのが"Renault 5 Turbo : L'enfant terrible de la régie"
サンプルを立ち読みすると、前身に当たるR5アルピーヌ Gr.2のワークス仕様(もちCalbersonカラーね)なんかにもページを割いているところが好感度大。
いずれにしても、元R5乗りとしては看過すべからざる書籍である事に相違なく、円高タイミングを見計らいつつCD類と合わせて英Amazonに発注。

届いた現物を観察すると、発行元はお馴染み仏蘭西E.T.A.I.、ここは前にもグーなR5本出してたよなーとワクワクしながら表紙をめくってみたところ、ぬわんと仏語表記のみとゆー事実が発覚(^^;この時点で写真集として鑑賞する事に決定(爆)

懐かしいフランソワ・シャトリオによる序文に続き、本編はR5アルピーヌ、開発初期のプロトタイプ(当時はまだGr.4)、ユーリエが作った試作車、所謂ターボ1(途中でGr.Bにコンバート)、量産型のターボ2、後期のマキシ、そして仏国内のプロダクションレースに参戦してたサーキット仕様といった珍品まで、各章毎に当時の貴重な写真を多数ちりばめながら解説されてまふ。
特に、初期のプロトが1979年のGiro d'Italiaに出場した際の走行写真なんかレアな気がするなー。

更には、本書に合わせて撮り下ろしたと思しきスタジオ・フォトも実に美しく、各車のディテールのカットまで押さえられておりますが、これ見ると初期のワークスカーはターボ1のインパネをそのまま使ってたりしてるのが興味深し。

そして、クルマそのものもさる事ながら、一緒に写ってる人物も気になったりするワケで、ラニョッティは勿論、ギ・フレクランやJ.P.ニコラ、前述のプロダクションレースに出てた若き日のエリック・コマスといったドライバー陣に加え、後にF1で大活躍するベルナール・デュドやミシェル・テツらディエップのエンジニア達の当時の姿が拝めるのも素晴らしい。

R5関連本なんてもう出ないだろと思ってたところ不意に出逢った良書で、全菱愛好家に必携を推奨したいところでつが、先般のランチア本と言い、何かと息苦しい昨今のモータースポーツ界に対するアンチテーゼなのか、Gr.B人気のリヴァイヴァルは全世界的な潮流なんですかねぃ。

Renault5turbo

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Expansionの秘宝

カーグラTVメモワールのジャガーEタイプ編にて、C・D・Eタイプが3台揃い踏みでサイスポのクローズドコースを走行するシーン、バックに流れるクールでアーバンなグルーヴに気を取られてSound Houndで検索してみたところ、ヒットしたのがChi-Litesの"Close To You"なる耳に覚えのない曲名。

そもそもこれがChi-Litesだなんて意外としか言いようのない近代的なトラックだったんで、半信半疑で収録アルバムを探してみたところ、唯一見つかったのが、英Expansionから毎年リリースされてるコンピ"Soul Togetherness"シリーズの2005年版"Soul Togetherness 2005"(そのまんまやん)でありますた。試聴してみると確かに同一曲と断定された為、円高チャーンスとAmazon UKに即発注。

ライナーノーツの解説によると、この曲は1994年に日本だけでリリースされたミニアルバムに収録されてたレア曲だそうで、2005年に亡くなったヴォーカルのEugene Recordを偲んで収録した云々。いやービックリしたなぁもう。
当時のカーグラTVは選曲にHMVが協力してた関係で、音楽の使い方も相当キテたのを今更ながら思い知らされた次第。
因みに同じ年にはLuther Vandrossも逝去しており、あのKeisha Coleの"Never"や、Ledisiによる"My Sensitivity"のカヴァーも収録されてまつ。

しかし流石はExpansion、CD全編に渡って良質のソウル・ミュージック集となっており、あたかもSolar Radioでも聴いているかの如き気分に浸れる程、如何にも英国の黒人音楽愛好集団らしいセレクションと言えましょう。
前述の"Never"も、"Barber Shop 2"サントラ収録のものとは異なるEveのラップ抜きヴァージョンだし、Tom MoultonがリミックスしたFantastic JC "Waiting For The Rain"なんてオブスキュアなクラシックあり、Stacye BranchがStevieの"The Real Thing"をカヴァーしてたり、DJ GomiがDonny Hathawayの次女(?)Kenyaをフィーチュアしたライトなモダン・ソウル"DJ"を経て、ラストに収録されたLenny Williams "Gotta Lotta Luv"では、90年代前半のハウス黄金期を想起させる素晴らしいグルーヴに涙を禁じ得ない(ミックスはEric Kupper)という、たまたまTVで耳にした1曲がキッカケでこんなステキなコンピに巡り逢えるなんて、Sound Houndマンセー。

Soultogetherness

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いつものサンデイ・アフタヌーン

何やら焦臭い雰囲気が漂う今日この頃の倫敦、今年のNottinghill Carnivalは無事開催されるのかいなと少々憂慮される事態でありまつが、朗報だったのは、Nottinghillの顔でもあるNorman Jay MBE(正式名称)の定番Good Timesシリーズが2年ぶりに復活を遂げた事。

何せ同コンピ・シリーズは、毎年違うレーベルからリリースされるのが通例で、リリース元が潰れちゃう事もしばしば(^^;
今年は、彼が兄のJoeyとGood Times Sound Systemを立ち上げて30周年記念という事で、1枚ものながらアニバーサリー・エディション"Norman Jay MBE Presents Good Times 30th Anniversary Edition"(長いな)があのStrutから発売されますた。

しかし発売前からAmazonの商品ページに載ってるトラックリストと、デジタルアルバムとして配信される曲のリストが相当違ってた為、関係者間で大混乱を招いた事を、本人はご存知なのか?(結局Amazonのリストが事実と異なっている事が、商品到着後に判明w)

そんな小粋なエピソードはともかく、内容はいつものGood Times(このネーミングはやはりChicの曲に由来するらしひ)。
最初家で聴き流した時は、「ひっかかる曲が少ない?」と一瞬勘違いしたものの、その後iPodや車中で聴きこんでみると、やはり一筋縄ではいかない高品質盤であると認定。

特に、Honey White & The Night Manの"All Night's Alright"は8月最終日曜日のカーニヴァルの雰囲気にピッタリだし、Curtis Mayfield "Victory"も正に隠された秘宝と呼ぶに相応しい名曲。兄貴譲りのラガ風味を交えながら、締めてくれるのが、元Freak PowerのヴォーカリストだったAhley Slaterの"Private Sunshine"で、こいつぁ真夏の午後の転た寝に最高にフィットしたチルアウト・トラック。

願わくは来年以降も出し続けて欲しいもんでつが、Strutの倉庫が暴徒に放火されない事を祈る(爆)

Gt30

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新版NEOレトロ講座 Vol.187 Ambitious Loversの巻

前回登場の近藤等則はBill Laswell一派とも親交が深くて、Herbie Hancockの"Sound-System"にも参加してたんだったって書き忘れたなんて思いつつ、80年代NY繋がりで聴きたくなったのが、元DNA→The Lounge Lizardsの(なんて肩書きも不要か)ギタリストArto Lindsayと、キーボーディストのPeter SchererによるユニットAmbitious Lovers。

元々は、1984年に発表された"Envy"から使われた名義ですたが、Lindsayのソロ的な色が濃い同作品よりも、80年代末から90年代初めにかけてリリースした"Greed""Lust"の2枚が、香具師らの本領発揮作と言えるんじゃーないかと。

彼らの音を説明するには、打込み主体のホワイト・ファンクをベースに、出自であるノーウェイヴやブラジル音楽のエッセンスを塗した様な、と表現するのが近道かも知れませんが、音質自体がクリアでハイファイな事もあって、非常に聴き易く仕上がってまふ。

特に、"Greed"からシングルカットされた"Love Overlap"は、Lindsayのフリーキーなヴォーカルとカッティング・ギターを前面に押し出しながらも、Schererのプログラミングによると思しきドラムマシーンやファットなシンセサイザー、それにキャッチーな女声コーラスが、独特のポップ感を醸し出した絶品。
このアルバムには、他にも摩訶不思議なアンビエント"Omotesando"や"Red Hot + Rio"にでも収録されてそうな雰囲気の"Para Nao Contraria Voce"といった、地味ながらも良曲が多数収録。

続く"Lust"も、基本的には前作の延長線上にある音作りながら、折からのワールド・ミュージック志向にインスパイアされたのか、"Ponta de Lanca Africano (Umbabarauma)"ではアフリカ音楽への接近も果たしておりまする。

因みにゲスト参加してるミュージシャン達も多彩且つ豪華な布陣で、Caetano VerosoやNana Vasconcelos、果てはNile RodgersやMark Anthonyなんて名前がクレジットに並ぶ様は、ある意味NY音楽シーンの最盛期を体現したと言って良いの鴨。

結局Ambitious Loversとしては3枚のアルバムを残しただけで、勿論大きな商業的成功を収めたワケでもないんでつが、何故か頭の片隅に残る音楽として、長く記憶されるべき人達であるなぁと思いを新たにした次第。

しかし彼らのライヴ映像、初めて見たんでつがスゴイの一言(@o@)

Greed

Lust

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新版NEOレトロ講座 Vol.186 近藤等則の巻

近藤等則と言えば、日本フリージャズ界きっての名トランペッター。
随分長い事聴いてないなーと、ふと思い立って、彼が80年代に活動していたユニットIMA(International Music Activities…今聞くとw)の1985年作"Metal Position"(タイトルからして80年代(^^;)を引っ張り出してみますた。

IMAのメンバーって誰だっけか?と思いつつクレジットを確認してみると、キーボード富樫春生、ドラムス山木秀夫(マライア/KAZUMI BAND)、ギターに酒井泰三とRECK(ex.フリクション)、因みにレコーディング・エンジニアとして参加しているのは、あのSeigen Ono(小野誠彦)という錚々たるメンツ。

音の方は、当時流行りのインダストリアル・サウンドと言うかハンマー・ビートとサンプリングを大胆に導入したインストゥルメンタルが主体で、当時はこれがジャズだとは誰も信じてくれなかったであろう代物。
CDは廃盤の様なので、ご存知ない向きはレアなスタジオ・ライヴ映像で追体験してみてくだちゃい。

前述のメンバーが出す音なんだから、ま当然としても、あの頃はこんな音楽が資生堂アウスレーゼのCMで使われてたりしたんだから、世の中面白くなかったワケがない。だなんて当時は全く思ってなかったんですが、何か?

Metalposition

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ナローな名画集

別にナローポルシェ好きでも何でもないのに、何故か気になって購入してしまったのが「ポルシェ911 空冷・ナローボディーの時代 1963-1973」

書名の通り、ナロー時代の911をモデルイヤー毎に解説、当時のオフィシャルフォトや広告、カタログ類のビジュアルをふんだんに使った大人の絵本という感じ(^^;

60-70年代の広告は、国内外問わず良い雰囲気があって個人的に目がないんでつが、これも例外ではなくて、眺めてるだけで徒らに時間が経ってしまい、無意味に長くてマーヒーな節電休暇のお供にピッタリ。
特に、ポルシェ本社発行の機関紙"Christophorus"の表紙が多数掲載されてまして、これがどれも素晴らしいデザイン。

広報写真も、真っ青なスカイブルーやブラウン系のボディーカラーが当時らしくて、自動車そのものにまだあまり悩みがなかった幸せな時代を体現してる様な気も致します。

著者はモンテのガイド本を著した事もある英国人のBrian Long氏でふが、本書は日本向けという事なのか(因みに翻訳は日本人の奥様が担当)、三和自動車の広告も複数掲載されてて、これがまた気分。

続編を出す計画があるのか分かりませんが、せめて空冷時代は最後までカバーしてくれると良いなぁと思える良書。文章量は少ないけど、資料的価値も考えるとお値段もリーズナボーと言えるんじゃーないかと。

Porsche911

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夏のPlaylist '11 #8

Hyperactive Edition track 12-14

Let Me Down Easy / Rare Pleasure
いよいよ今年の夏CDも大団円を迎えるべく盛り上がるアッパー・チューン。嘗てDavid Moralesもそのまんまネタにしてしまった伝説的アンセムは、フィリーなストリングスとハウスを先取りしたピアノ・リフが、この上なくハッピーなホリデー・シーズンを過剰なまでに演出してくれる事請け合い。

Dreadlock Holiday / 10cc
英国人ならではの屈折した視点でレゲエを料理するとどうなるかの見本とも言うべき名曲だと思うんだが、何故か今まで見落としてますた。UKラヴァーズロックに対するアングロサクソンの回答なのか、彼の地の空の如くくぐもったサウンドが、遠くジャマイカへの憧憬を煽りつつ、熱帯なのに湿度を感じさせない不可思議な音世界を創造。

September's Song / Crazy Ken Band
去りゆく夏の日の恋と乙女心を歌わせたら、この曲の右に出るものはないと思われる剣さんの大傑作歌曲。Sunaga t Experienceの小洒落たボッサ・アレンジもツボを押さえてあり、これで両者の「おとうさんスイッチ」出演の謎が解けたも同然でしょう。「明日は会社を休みます」のフレーズに救われつつ、まだまだ続くLong Hot Summerを健やかにお過ごし下さい。

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夏のPlaylist '11 #7

Hyperactive Edition track 8-11

Ponta De Areia / Esperanza Spalding
"Brazilian Rhyme"と並んで毎年の様に入ってる(苦笑)この曲、今年は天才女流ベーシストEsperanza Spaldingによるカヴァー・ヴァージョンをピックアップ。原曲にも決して負けない存在感の強さは、自身が爪弾くウッドベースとアコースティック・ピアノが醸し出すコードにあり、それに加えてクリスタルクリアーな彼女の歌声が、Milton Nascimentoのオリジナルとは一味違った浮遊感で除湿効果大。

Step Into The Light / Toshiki Kadomatsu
2年前に大学の後輩がくれた夏CDに収録されてた「初恋」の12"ミックスに誘発されて、角松作品をディグってたら出てきたのがコレ。煌びやかなパッドとファットなシンベが超グレートなトラックの上に載っかるファンキーなラップとバタ臭い女声コーラスが、限界ギリギリのダサカッコ良さを演出して、すっかり気分はなんクリ。

Fairplay / Soul II Soul
Beverley Knightが新作その名も"Soul UK"で取り上げてたSoul II Soulのデビュー・シングルは、ダウナー系の生っぽいビートが魅惑的で、今にもゲリラ豪雨が降り出しそうな気怠い午後のBGMにグー。全然関係ないんだが、その昔倫敦地下鉄に乗ってBrixtonのSoul II SoulストアにFunki Dread Tシャツ買いに逝ったら、真昼間だってーのに怖かったなー(^^;

Walking Into Sunshine / Central Line
Musique Soulchildが最近ネタ使いしてて気がかりだったこの曲、改めて聴き直してみると、やっぱ倫敦クラシックと呼ぶべき格調の高さは天下一品。ブリット・ファンクとしてはやや異端な音作りでありながら、ストイックなリズムセクションと軽くモジュレーションが効いたアナログシンセが、束の間のインディアン・サマーを想起させてくれる事でせう。

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夏のPlaylist '11 #6

Hyperactive Edition track 5-7

All I Can Give / Scallymatic Orchestra
ここ数年何かと話題のダッチジャズ・シーンからの刺客、Scallymatic Orchestraが、Giovancaの仕掛け人としても著名なBenny Singsを迎えたヴォーカル・ナンバー。現代に甦ったアシッド・ジャズと呼ぶに相応しい彼らの音は、Dingwalls@Camden Lockで週末オープンしていた伝説のクラブ"Talkin' Loud Sayin' Something"のスピリットを今に伝えるか如き怪しいナイト・グルーヴ。

Diamonds / Herb Alpert
ミネアポリス・サウンドを導入した"Control"で一躍ブレイクしたJanetが、育ての親で当時A&M社長でもあったHerb Alpertへの恩返しとばかりに客演して1987年の初夏を彩ったサマー・カット。Jam & Lewisコンビの繰り出すハイテンションなファンク・ビートをバックに、御大のトランペットがぎこちなくも跳ね回る様が微笑ましくもあり。

Skyscrapers / Deodato
70年代を代表するブラジリアン・クロスオーヴァーの旗手がお届けする摩天楼へのオマージュ。ウネウネと絡まったベースラインとフェンダーローズに、天空に突き刺さりそうにシャープなホーンセクションが混然一体となって畳み掛けてくる音圧の強さはアナログ録音ならではと言えましょうか。熱く焼けたアスファルトの上を歩きながら、真夏のコンクリート・ジャングルを見上げる午後のサウンドトラックに是非。

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